
一口に自転車競技といっても、様々な競技の種類があるのを皆さんはご存知でしょうか?
競技の種類や内容について理解ができると、自転車競技に対する愛着が湧いてより楽しむことができます。
本記事では自転車競技の種類や楽しみ方のポイントなどについて解説をします。
ぜひ今盛り上がっている自転車競技の魅力を知ってください!
目次
自転車競技の6つの種類
自転車競技にはたくさんの種類がありますが、主な種類は6つです。
- ロードレース
- マウンテンバイクレース
- トラックレース
- BMXレース
- シクロクロスレース
- ケイリン
それぞれの自転車競技の特徴についてご紹介します。
ロードレース
ロードレースは、舗装された一般道を使って行われる自転車競技の一種です。
選手たちは数十キロから数百キロに及ぶコースを、山岳地帯や平地、市街地など様々な地形を通過しながら競い合います。
世界最高峰の大会としては、フランスで開催される「ツール・ド・フランス」をはじめ、イタリアの「ジロ・デ・イタリア」、スペインの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の三大グランツールが有名です。この3つのレースはは3週間にわたって行われる過酷なレースです。
ロードレースは個人での勝利を目指しながらも、チームワークが重要な競技です。
風の抵抗を減らすために集団(ペロトン)で走り、チームメイトが主力選手のためにペースメーカーを務めたり、戦略的な駆け引きが繰り広げられます。
スプリンターと呼ばれる瞬発力に優れた選手や、山岳に強いクライマー、オールラウンダーなど、選手によって得意分野が異なることも魅力の一つです。
マウンテンバイクレース
マウンテンバイクレースは、未舗装の山道や林道などの自然地形を舞台にする自転車競技です。
頑丈なフレームと太いノビーなタイヤを装備した専用バイクを使用し、岩場、急斜面、木の根、泥濘地など様々な障害物を乗り越えながら競います。
代表的な種目には、起伏のある周回コースで争うクロスカントリー(XC)、高所からの下りのみを競うダウンヒル(DH)、テクニカルなセクションを含む周回コースで行われるエンデューロ、4~6人が同時にスタートして着順を競うフォークロス(4X)などがあります。
特にクロスカントリーはオリンピック種目にもなっています。
マウンテンバイクレースは技術と体力の両方が求められる競技で、荒れた地形での安定したバイクコントロール、障害物を効率よく通過するラインどり、急斜面での重心移動など高度な操作技術が必要です。
また、天候によって刻々と変化するコースコンディションへの対応力も重要で、自然を相手にする冒険的な要素も魅力となっています。
トラックレース
トラックレースは、楕円形の専用バンク(傾斜のある走路)で行われる自転車競技です。
固定ギアで後輪にブレーキのない専用バイクを使用し、シンプルな機材で純粋な身体能力と戦略が試される競技として知られています。
主な種目には、個人またはチームで一定距離のタイムを競う「パーシュート」、短距離の一騎打ちである「スプリント」、複数の選手が同時に走る「ケイリン」、得点レースの「ポイントレース」、スクラッチ、マディソンなど多彩な種目があります。
特にケイリンは日本発祥の競輪をもとに発展した種目で、オリンピック正式種目となっています。
トラックレースの魅力は、選手同士の駆け引きにあります。
特にスプリント系種目では、先行するか後ろにつくかの心理戦や、瞬発力を活かすタイミングの見極めが勝敗を分けます。
競技場内で全体を見渡せることから観客にとっても白熱した展開を楽しめ、オリンピックでも注目を集める競技となっています。
BMXレース
BMXレースは、20インチホイールの小型自転車を使用して行われる爽快感あふれる自転車競技です。
起伏に富んだ短距離コース(約350m〜400m)で行われ、最大8名の選手が同時にスタートして順位を競います。
高さ約8メートルの「スターティングヒル」と呼ばれる急斜面からの一斉スタートで幕を開け、選手たちはジャンプ台、連続したコブ(ウーピー)、急カーブなどの障害物を乗り越えながら一着を目指します。
レース時間は通常30秒前後と非常に短く、爆発的なパワーと技術が求められます。
2008年の北京オリンピックから正式種目となったBMXレースは、その迫力とスピード感から人気を集めています。
選手たちは空中で技を決めるのではなく、いかに素早く安全にコースを通過するかを競い合います。
スタートの反応速度、空中でのバイクコントロール、激しいコンタクトの中での冷静な判断力が勝敗を分ける、スリリングかつダイナミックな競技です。
シクロクロスレース
シクロクロスレースは、ロードバイクとマウンテンバイクの特性を融合させた独自の競技です。舗装路、未舗装路、芝生、砂地、泥濘地などの多様な地形を含む周回コースを、40〜70分間走り続けるレースとなります。
特徴的なのは、走行不可能な障害物(階段や急斜面など)に遭遇した際に選手が自転車を担いで走る場面です。このため、シクロクロス専用バイクはフレームが軽量で担ぎやすい設計になっています。また、タイヤはロードバイクより太めでノビー(突起)があり、泥や砂地でのグリップ力を確保しています。
シクロクロスは主にヨーロッパで人気の高い競技で、特にベルギー、オランダなどでは国民的スポーツとして冬のシーズン(9月〜2月)に盛んに行われます。悪天候下でのレースも中止されることは少なく、雨や雪、泥にまみれながら競い合う過酷さと、それを楽しむ独特の文化が根付いています。技術、持久力、そして悪条件での対応力が試される、自転車競技の中でも特に個性的な種目です。
ケイリン
ケイリンは、日本発祥の競輪がオリンピック種目として国際化した自転車トラック競技です。
通常6〜9名の選手が参加し、最初は電動バイクまたはデルニー(ペーサー)と呼ばれる先導車両の後ろを一定の速度で追走し、残り約2.5周(700m)で先導車が退場した後、スプリントで勝敗を競います。
最大の特徴は「引き」の存在で、先導車両が徐々にスピードを上げながら約50km/hまで加速させた状態からスプリントが始まる点です。
このフォーメーションにより、選手は戦略的なポジション取りと最終スプリントのタイミングを見極める駆け引きが求められます。
日本では1948年に公営競技としての競輪が始まり、その後国際自転車競技連合(UCI)に採用され、2000年シドニーオリンピックから男子種目、2012年ロンドンオリンピックから女子種目として正式に導入されています。
日本では博打性を持つ公営競技として認知されていますが、国際舞台では純粋なスポーツとしての側面が強調され、脚力、瞬発力、戦術眼が試される白熱した競技として人気を集めています。
自転車競技の楽しむために押さえておきたいポイント
自転車競技を楽しむために、ぜひ押さえておいて欲しいポイントが4つほどあります。
- 駆け引きを楽しむ
- 暑さ対策をする
- 双眼鏡を持っていく
それぞれポイントについてご紹介しますので、ぜひ自転車競技を観戦する際はポイントを抑えるようにしていただければ幸いです。
駆け引きを楽しむ
自転車競技における駆け引きは、自転車競技の最も魅力的なポイントの一つです。
特にロードレースやトラックレースでは、単純な脚力だけでなく戦略が勝敗を左右します。
風の抵抗を減らすために他の選手の後ろについて走る「ドラフティング」は基本的な戦術で、先頭を走る選手は最大40%も多くのエネルギーを消費します。
そのため、いつ先頭に立つか、いつエネルギーを温存するかの判断が重要になります。
また、集団から抜け出す「アタック」のタイミングも駆け引きの醍醐味です。
早すぎれば体力が持たず、遅すぎれば差をつけられません。
山岳ステージでは相手の限界を見極めてアタックを仕掛け、スプリントでは最適な位置取りと加速のタイミングを計算します。
チーム戦略も重要で、エースを勝利に導くために他のメンバーが風よけになったり、偽のアタックで相手を牽制する駆け引きがよくあるので、ぜひ注目してください。
この目に見えない知的な戦いに注目すると、自転車競技の観戦がさらに深く楽しめるようになります。
暑さ対策をする
自転車競技の観戦における暑さ対策は、長時間の屋外滞在を快適に楽しむための重要なポイントです。
ロードレースの沿道やトラックのスタンドでは、直射日光と熱気にさらされることが多いため、適切な準備をしてください。
まず、日除け対策として、つばの広い帽子や日傘の活用が効果的です。
UVカット機能のある服装や、汗を素早く吸収・発散する速乾性の素材を選ぶことで、快適さを保てます。
また、首元に冷感タオルやクールスカーフを巻くと、体感温度を下げる効果があるのでおすすめです。
水分補給も欠かせません。アルコールは利尿作用があるため避け、水やスポーツドリンクを多めに持参しましょう。
凍らせたペットボトルを持参すれば、溶けながら冷たい飲み物が楽しめ、同時に体を冷やす保冷材としても活用できます。
観戦スポットの選び方も重要です。
可能であれば木陰や建物の影など日陰のある場所を確保し、折りたたみ式の椅子やレジャーシートを敷いて地面からの照り返しを軽減します。
観戦ポイントを移動する場合は、休憩と水分補給のタイミングを計画的に設定すると良いでしょう。
これらの対策を講じることで、選手たちの熱戦を安全に楽しむことができます。
特に子どもやご高齢の方と一緒に観戦する際は、より一層の配慮が必要です。
双眼鏡を持っていく
自転車競技観戦に双眼鏡を持参することは、自転車競技をより一層楽しいものにしてくれます。
特にロードレースでは選手たちが一瞬で通り過ぎるため、双眼鏡があれば遠方からでも選手の表情や戦術、チーム間の駆け引きを詳細に捉えることができます。
倍率8倍から10倍程度のコンパクトな双眼鏡が使いやすく、首から下げられるストラップ付きのものが便利です。
防水機能があれば急な雨にも対応できます。
また、手ブレを軽減するために三脚アダプター付きのモデルや、手持ちでも安定するように設計された防振機能付きの製品も検討価値があります。
レース展開が見えることで解説の理解も深まり、遠くのコーナーやヒルクライム地点など、通常では見逃してしまう名シーンも逃さず楽しめるでしょう。
自転車競技の観戦時のマナー
自転車競技の観戦時のマナーについてご紹介します。主に守っていただきたいマナーは2つです。
- 選手の走行を妨げるのはNG
- 飲み物や食べ物を渡すのはNG
気持ちよくレースを観戦するためにも、ぜひこの2つのマナーは守るようにしましょう
選手の走行を妨げるのはNG
自転車競技観戦では、選手の走行を妨げない配慮が最重要マナーです。
高速で走る選手たちの近くに立ち入ったり、コース内に出たりすることは事故の原因となります。
また、応援グッズを振り回したり、自撮りに夢中になって選手に背を向けたりすることも危険です。
安全な距離を保ち、係員の指示に従って、選手が集中できる環境を守りましょう。競技の安全と選手のパフォーマンスを尊重することが、真のファンの姿勢です。
飲み物や食べ物を渡すのはNG
自転車競技観戦で選手に飲み物や食べ物を渡すことは厳禁です。
選手への補給はチームスタッフのみが公式に許可された場所で行うルールがあります。
観客が個人的に渡そうとすると、選手の走行バランスを崩したり、異物混入のリスクがあったりと、安全性と公平性を損なう行為となります。
また、道路に物を置くこともコース妨害になるので絶対にやめてください。
選手を応援するなら、拍手や声援で気持ちを伝え、安全な競技環境に協力しましょう。
2030年の島根県でビッグイベントが開催
島根県では、第84回(2030年)国民スポーツ大会及び第29回全国障害者スポーツ大会(愛称「島根かみあり国スポ・全スポ」)が開催されます。
国民スポーツ大会は1946年から各都道府県持ち回りで行われており、1982年以来2030年に島根県で開催されます。
島根かみあり国スポでは、下記37競技が本大会の正式競技として実施予定です。
陸上競技、水泳、サッカー、テニス、ローイング(旧:ボート)、ホッケー、ボクシング、バレーボール、体操、バスケットボール、レスリング、セーリング、ウエイトリフティング、ハンドボール、自転車、ソフトテニス、卓球、軟式野球、相撲、フェンシング、柔道、ソフトボール、バドミントン、弓道、ライフル射撃、剣道、ラグビーフットボール、スポーツクライミング、カヌー、アーチェリー、空手道、銃剣道、クレー射撃、ボウリング、ゴルフ、トライアスロン、なぎなた
島根かみあり国スポで行われる自転車競技は以下を予定しています。
- トラック・レース
- ロード・レース
ぜひ現地に来ていただき、自転車競技ならではの駆け引きを楽しんでください。
まとめ
今回の記事では、自転車競技の種類や自転車競技の楽しみ方、マナーについてご紹介をしました。
自転車競技は様々な種類があり、どの競技もとても魅力的です。
特に島根かみあり国体で実施される トラック・レースとロード・レースは自転車競技を見たことがない方でもわかりやすく楽しめますので、ぜひ島根県にお越しください。