
2030年、島根県で「島根かみあり国スポ全スポ2030」が開催される運びとなりました。国スポでは、島根県全域で陸上や水泳、自転車など、さまざまな競技が実施される予定です。
本記事では、「島根かみあり国スポ全スポ2030」とはどのようなスポーツ大会なのか、概要や歴史、実施される競技を解説します。
目次
国スポとは?
国民スポーツ大会(国スポ)とは、日本国内最大級のスポーツの祭典で、毎年開催される総合スポーツ大会です。公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)、文部科学省、開催地の都道府県の三者共催で行われます。
開催地は毎年異なる都道府県が担当する輪番制となっており、競技会場は開催地全域に分散するのが一般的です。一部の競技は、近隣の都道府県で開催されることもあります。
国スポはスポーツの普及と国民の健康増進を目的とするだけでなく、地方スポーツの推進や地域文化の発展にも貢献しています。
国スポの歴史
国スポは、1946年に「国民体育大会(国体)」として始まりました。戦後の日本において、スポーツを通じた国民の体力向上と社会復興を目的に創設され、全国規模のスポーツ大会として発展してきました。
2024年に佐賀県で開催された第78回大会から、名称が「国民スポーツ大会(国スポ)」に変更され、従来の目的に加え、より多くの人にスポーツの楽しさを伝えることを目指しています。
島根かみあり国スポ全スポ2030の概要

画像引用:「公益社団法人 島根県スポーツ協会」
2030年第84回国民スポーツ大会と第29回全国障害者スポーツ大会の開催地が、島根県に決定しました。大会の愛称は「島根かみあり国スポ全スポ」で、マスコットキャラクターには島根県観光キャラクター「しまねっこ」が採用されています。
島根県を代表する出雲大社に全国の神々が集まることや、一般的に「神無月」と呼ばれる時期を島根では「神在月」と呼ぶ風習にちなんで名付けられました。また、ロゴデザインには、島根を象徴する「銅剣」「勾玉」「雲」が取り入れられ、地域の文化や歴史が感じられるデザインとなっています。
冬季大会
アイスホッケー、スケート、スキーなど氷上・雪上競技は、毎年1〜2月に開催される冬季大会で実施されます。 なお、「島根かみあり国スポ全スポ2030」が開催される2030年の冬季大会の開催地は、現時点では未定です。
島根かみあり国スポ2030の実施競技
国スポの実施競技は、正式競技と特別競技、公開競技、デモンストレーションスポーツに区分されます。
正式競技は国スポでメインとなる都道府県対抗の競技で、競技の成績は天皇杯と皇后杯の評価対象です。さらに、正式競技は毎年実施される「毎年実施競技」、隔年実施の「隔年実施競技」、開催地が選定する「開催地選択競技」に分かれます。
特別競技は、毎年開催される高等学校野球のことです。第70回〜第81回までは、高等学校野球を特別競技に区分して実施 されます。
公開競技は開催都道府県と中央競技団体、デモンストレーションスポーツは開催都道府県と実施希望開催県団体によって実施内容が決定されます。
デモンストレーションスポーツとは、県内に居住する人を対象として、年齢や性別、障害の有無に関係なく誰でも参加できるイベントです。開催地によって競技の種類が異なり、地域の特色を反映した競技が選ばれることもあります。たとえば、2024年の佐賀県では、スポーツチャンバラやグラウンド・ゴルフ、滝登りなどが実施 されました。
特別競技と公開競技、デモンストレーションスポーツは、天皇杯と皇后杯の成績対象外です。
正式競技
島根かみあり国スポ2030の正式競技は、以下の37競技です。
- 陸上競技
- 水泳
- サッカー
- テニス
- ローイング
- ホッケー
- ボクシング
- バレーボール
- 体操
- バスケットボール
- レスリング
- セーリング
- ウエイトリフティング
- ハンドボール
- 自転車
- ソフトテニス
- 卓球
- 相撲
- フェンシング
- 柔道
- ソフトボール
- バドミントン
- 弓道
- ライフル射撃
- 剣道
- ラグビーフットボール
- スポーツクライミング
- カヌー
- アーチェリー
- 空手道
- クレー射撃
- ボウリング
- ゴルフ
- 軟式野球
- 銃剣道
- なぎなた
- トライアスロン
国スポは競技や種目ごとに会場が設定され、開催都道府県の広範囲にわたって実施されるのが特徴です。島根かみあり国スポ2030における会場と競技を、次の表にまとめました。
開催地 | 競技名 |
松江市 | 水泳(競泳、飛込、アーティスティックスイミング)、体操(新体操)、バスケットボール、テニス、バレーボール(6人制)、ハンドボール、ソフトテニス、バドミントン、卓球、ボクシング、ライフル射撃(CP、BR、BP、50m、10mAR、10mAP) |
出雲市 | 陸上競技、ウエイトリフティング、剣道、柔道、ソフトボール、ゴルフ、自転車(トラック・レース)、アーチェリー、なぎなた |
安来市 | フェンシング、テニス、バレーボール(6人制) |
奥出雲町 | ホッケー、ローイング |
雲南市 | レスリング、ソフトボール、ローイング |
飯南町 | ソフトボール |
美郷町 | カヌー(スプリント、スラローム、ワイルドウォーター) |
大田市 | 弓道、空手、銃剣道 |
江津市 | 水泳(水球)、ラグビーフットボール |
浜田市 | サッカー、体操(競技、トランポリン)、ゴルフ、バレーボール(ビーチ)、軟式野球 |
益田市 | 水泳(オープンウォータースイミング)、サッカー、自転車(ロード・レース)、軟式野球 |
川本町 | 軟式野球 |
邑南町 | 軟式野球 |
津和野町 | スポーツクライミング |
吉賀町 | サッカー |
隠岐の島町 | 相撲 |
海士町・西ノ島町・知夫村 | トライアスロン |
県外の会場 | ハンドボール(鳥取県米子市)、セーリング(鳥取県境港市)、クレー射撃(岡山県岡山市)、ボウリング |
ボウリングは県外の会場で実施されることが決まっていますが、詳細については2025年3月時点では未定となっています。
特別競技
島根かみあり国スポ2030の特別競技として、高等学校野球が実施されます。高等学校野球は硬式と軟式の2種で、硬式は出雲市、軟式は松江市の会場で開催される予定です。
公開競技
公開競技については、2025年3月現在において調整中の段階です。
デモンストレーションスポーツ
デモンストレーションスポーツについては、2025年3月現在において調整中の段階です。
島根かみあり全スポ2030の実施競技
全スポの実施競技は、正式競技とオープン競技の2つに区分されます。正式競技は個人競技が7競技、団体競技が7競技の合計14競技です。
オープン競技とは、障害者スポーツを広く普及する目的で実施される競技で、入場無料で自由に観覧できるようになっています。オープン競技の種類は開催地によって異なり、2025年の滋賀県ではSOバドミントンやゴールボール、スポーツウェルネス吹矢が実施されました。
個人競技
島根かみあり全スポ2030で実施される7つの個人競技を、次の表にまとめました。
身体障害者が参加できる競技 | 知的障害者が参加できる競技 | 精神障害者が参加できる競技 | |
陸上競技 | ◯ | ◯ | × |
水泳 | ◯ | ◯ | × |
アーチェリー | ◯ | × | × |
卓球 | ◯ | ◯ | ◯ |
フライングディスク | ◯ | ◯ | × |
ボウリング | × | ◯ | × |
ボッチャ | ◯ | × | × |
団体競技
島根かみあり全スポ2030の団体競技には7競技あり、都道府県あるいは指定都市対抗方式で実施されます。実施される競技と参加できる障害区分を次の表にまとめました。
身体障害者が参加できる競技 | 知的障害者が参加できる競技 | 精神障害者が参加できる競技 | |
バスケットボール | × | ◯ | × |
車いすバスケットボール | ◯ | × | × |
グラウンドソフトボール | ◯ | × | × |
ソフトボール | × | ◯ | × |
バレーボール | ◯ | ◯ | ◯ |
サッカー | × | ◯ | × |
フットソフトボール | × | ◯ | × |
島根かみあり国スポ全スポ2030でおこなわれる自転車競技
島根かみあり国スポ全スポ2030の自転車競技には、以下の2種目があります。
- トラック・レース
- ロード・レース
トラック・レースは出雲市、ロード・レースは益田市で開催予定です。ここでは、それぞれの種目を詳しく見てみましょう。
トラックレース
国スポのトラック・レースには個人種目と団体種目があり、個人種目は男女ともに以下の5種目です。
- 1kmタイムトライアル
- ケイリン
- スプリント
- ポイント・レース
- スクラッチ
トラック・レースの団体種目には、男子で4kmチームパーシュートとチームスプリントの2種、女子でチームスプリントの1種があります。
個人種目、団体種目ともにタイムとゴール順位、ポイント獲得などにより順位が決まります。
ロードレース
ロード・レースは一般公道をコースとして、着順を競う自転車競技です。男子は100km以上と100km前後の2クラス、女子は50km前後の距離設定で実施されます。
自転車競技を楽しむために押さえておきたいポイント
スピード感とスリルを味わえる自転車競技ですが、以下のポイントを押さえておくと、より楽しく競技観戦できるでしょう。
- 熱中症対策をする
- 駆け引きを楽しむ
それぞれのポイントを詳しく解説します。
熱中症対策をする
自転車競技は屋外で長期間観戦することが多いため、熱中症対策が欠かせません。島根かみあり国スポの会期は未定ですが、例年は9月末から10月にかけて実施されることが多いようです。
トラック・レースが開催される出雲市、ロード・レースが開催される益田市の2024年9月・10月の最高気温を以下の表にまとめました。
9月の最高気温 | 10月の最高気温 | 30℃以上の日数(9月) | |
出雲市 | 35.8℃ | 30.7℃ | 23日 |
益田市 | 37.5℃ | 31.3℃ | 20日 |
この表から、9月・10月でも最高気温が30℃を超える日が多いことがわかります。
熱中症対策として、喉が渇いていなくてもこまめに水分を摂り、帽子や日傘で直射日光を避けるようにしましょう。水分補給の際は、塩分や糖分も一緒に補給すると、体内への吸収がスムーズになります。
駆け引きを楽しむ
自転車競技はスピードだけでなく、戦略や駆け引きが勝敗を左右するスポーツです。
選手同士が風の抵抗を抑えるために集団を作る「ドラフティング」や、最後のスプリント勝負などレース中の駆け引きを観察するとより楽しめます。どのタイミングで仕掛けるのか、選手やチームの戦略に注目すると、さらに白熱した展開を味わえるでしょう。
まとめ
2030年に島根県で開催される「島根かみあり国スポ全スポ2030」では、国スポ37競技、全スポ14競技が実施される予定です。なかでも注目の自転車競技は、出雲市でトラック・レース、益田市でロード・レースが行われます。
自転車競技は屋外で長時間観戦することも多いため、万全な熱中症対策で競技を楽しみましょう。