北は山口県、南は広島県に隣接する鳥取県益田市。市内には国道191号と国道9号が通り、山陰と山陽をつなぐ重要な交通拠点となっています。

益田市は道路の舗装が進んでおり、サイクリングしやすい環境が整っています。ただし、混雑しやすい路線や時間帯があるため、走行時には注意が必要です。

本記事では、ロードバイクで益田市内を走る際に押さえておきたい交通事情を解説します。

益田市の特徴

画像引用:「益田市観光ガイド

益田市は、島根県の西端に位置する人口42,894人(2025年1月末時点*)の街です。市の大半を森林が占めていますが、市の中心部である益田駅周辺には飲食店や宿泊施設が集まり、利便性のあるエリアとなっています。

街の北は日本海に面し、南には中国山地が広がり、市内を流れる高津川や匹見川が、四季折々の美しい景観を生み出しています。また、室町時代の水墨画家・雪舟ゆかりの地であり、飛鳥時代の万葉集の歌人・柿本人麿とも縁があることから、文化的に歴史が深いことも魅力の一つです。

このように自然と文化が融合する益田市では、サイクリングもさまざまな楽しみ方ができます。

参考:「益田市公式ホームページ

島根県自動車保有台数

2024年11月末のデータでは、島根県自動車保有台数は556,894台です。2004年度の542,398台と比較すると、20年で1万台以上増加しており、自動車の重要性が引き続き高いことがわかります。

島根県が発表した「島根の『つなぐ道プラン2020』」によると、2010年度の通勤・通学時の交通分担率では、自動車の利用率が73%に達しています。これは、全国平均の43%を大きく上回る数字です。島根県における移動手段の中心が、依然として自動車であることを示しています。

この背景には、鉄道やバスなどの公共交通機関の路線・本数が限られていることや、都市部と比べて生活範囲が広がりやすい地方特有の事情が関係していると考えられます。

参考:「島根のつなぐ道プラン2020「一般社団法人自動車検査登録情報協会

1世帯あたりの自動車保有台数

「令和5年版島根県市町村データブック」によると、2024年1月1日時点で島根県の世帯数293,719世帯です。2024年度の自動車保有台数556,894台から算出すると、1世帯あたりの自動車保有台数は約1.9台、平均するとほぼ2台の車を所有している計算になります。

島根県では、交通に関する課題に取り組んでおり、公共交通機関の利便性向上にも力を入れています。しかし、現時点ではまだ計画の途中であり、移動手段の多くを自動車に頼っているのが現状です。

益田市で混雑しやすい路線

交通量が多い道路を自転車で走行する際は、注意すべきポイントが多くなり、走りにくさを感じることもあるでしょう。渋滞による速度変化や車両の密集は、事故のリスクを高める要因にもなります。

快適にサイクリングを楽しむためにも、混雑しやすい路線を把握しておくことが重要です。ここでは、益田市で車通りの多い路線と、その注意点を解説します。

国道191号線

益田市で特に車通りの多い路線は、国道191号線です。

山口県下関市から広島県広島市までを結ぶ幹線道路で、益田市を通過する区間では中国山地を横断する重要なルートとなっています。そのため、物流トラックや通勤・通学の車両が多く、混雑しやすいことが特徴です。

益田市で混雑しやすいエリア

益田市内では都市部のような大きな渋滞はほとんどありませんが、益田駅を中心に時間帯によっては車通りが多くなる場所があります。
益田市内で特に交通が集中しやすいエリアは、以下の4つのエリアです。

  • あけぼの東町
  • 日赤・イオン前
  • 高津IC
  • 須子

それぞれのエリアの特徴や混雑時の注意点を解説します。

あけぼの東町

あけぼの東町は益田駅前に位置し、市内でも商業施設が集まるエリアです。駅への通勤・通学に加え、買い物客や物流トラックの往来も多いため、1日を通して混雑しやすくなります。

朝夕のラッシュ時や週末など車通りの多い時間帯は、横を走る県道54号線を利用して迂回するのも一つの方法です。

日赤・イオン前

益田駅から益田川を挟んで東側に位置する、益田赤十字病院(日赤)とイオン益田店周辺も、市内で混雑しやすいエリアです。

このエリアでは通院やお見舞いの車両や、イオンへの買い物客の車両、救急車の出入りなどが重なり、特に午前中や夕方の時間帯に車通りが多くなります。

自転車で走行する際は、救急車の進路を妨げないように注意しながら通行しましょう。

高津IC

高津ICは、益田市遠田町と須子町をつなぐ益田道路と、国道191号線が交差するエリアです。

益田道路は交通量緩和のため工事が進められており、大型車の約6割が利用している重要な道路ですが、交通量が多いため、混みやすいことが特徴です。

自転車でこのエリアを通行する際は、大型車の巻き込みに注意し、安全な車間距離を保って走行しましょう。

須子

須子町周辺の国道9号線も、車通りが多くなるエリアです。この区間は追い越し禁止の片側1車線道路で、混雑しやすい国道191号線と県道35号線から、石見横田駅方面へ向かう車両が合流するため交通が集中しやすくなっています。

道幅に余裕がないため、交通量の増える時間帯は、自転車での走行に十分な注意が必要です。

混雑しやすい時間帯

益田市内には、中学校や高等学校のほか、益田駅や大型ショッピングセンターがあります。
そのため、朝夕の通勤・通学ラッシュの時間帯や、買い物などが集中する午前中・夕方の時間帯に混雑しやすいでしょう。
益田市内をサイクリングする際には、混雑を避けられる昼間の時間帯でのサイクリングがおすすめです。

益田道路で交通量の緩和が期待される

車通りの多いエリアとして挙げた高津IC・須子周辺ですが、現在、益田道路の整備が進んでいます。すでに高津ICから須子ICまでは開通しており、特に混雑しやすい須子エリアの交通量の改善に寄与しています。

さらに、久城ICから高津ICまでの区間は現在工事中であり、全長7.8kmの自動車専用道路が完成すれば、益田市内の交通の流れが大きく改善されると期待されています。完成後は、市内の主要道路の車の流れが良くなり、よりスムーズな自転車での移動が可能になるでしょう。

あらかじめ交通量の多い場所を把握しておこう!

益田市内でサイクリングを楽しむためには、車通りの多いエリアを事前に把握しておくことが大切です。特にあけぼの東町、日赤・イオン前、高津IC、須子などのエリアは、時間帯によっては交通量が増え、混雑が発生しやすくなります。

スムーズに走行するために、朝夕の通勤ラッシュなどの交通量の多い時間を避けたり、迂回路を活用したりする工夫を心がけましょう。

益田の市街地で通りやすいルート

益田市を楽しめる中世益田満喫コース

画像引用「自転車のまち益田:中世益田満喫コース

益田市街地でサイクリングをするには、益田市を楽しめる公式のサイクリングコースを通るとよいでしょう。
益田市役所から出発し、ぐるっと山から海まで益田の歴史を巡る「中世益田満喫コース」は初心者でも気軽に走れるコースです。

水墨画で有名な雪舟作の庭園を有する『医光寺』と『萬福寺』、全国の柿本神社の総本山で柿本人の霊を祀る『高津柿本神社』など、益田市の歴史と文化をサイクリングとともに楽しめます。

ぜひ、益田市の魅力を満喫してみたい方は中世益田満喫コースでのサイクリングを楽しんでください。

参考:「中世益田満喫コース

益田市内の道路をより走りやすくする「益田市自転車ネットワーク企画」

また、サイクリングルート以外にも益田市内の自転車通行をスムーズにする計画がされています。
令和5年から令和11年にかけておこなわれる「益田市自転車ネットワーク計画」では、益田市内全域の道路が見直され、安全で快適な⾃転⾞通⾏空間が確保されていく予定です。

自転車通行空間の整備が進めば、より安全にサイクリングを楽しめるようになりますね。
詳細は益田市公式ホームページに記載されています。

参考:「益田市自転車ネットワーク計画:益田市公式HP

まとめ

島根県は公共交通機関の路線や本数が限られているため、移動手段として自動車の利用が多い地域です。特に益田市は山陽と山陰をつなぐ重要な交通拠点であり、一般車両に加えて物流トラックの往来も多いため、交通量が多くなるエリアがいくつかあります。

しかし、現在進められている益田道路の整備により、久城ICから高津ICまでの区間の完成後は、さらなる混雑緩和が期待されます。

また、益田市を楽しめるサイクリングコースも設定されていますので、公式のルートを参考にしながらサイクリングをするのもひとつの選択肢です。

益田市の観光サイトで最新の情報をチェックし、安全対策を万全にして、快適なサイクリングを楽しみましょう。

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